外国語を身につけるための日本語レッスン

三森ゆりか著、白水社から2003年刊。内容が簡潔にタイトルとして凝縮されている。素晴らしい。中身も当然充実している。僕の持っているのは11刷。 以下、抜き書きと内容のメモ。 外国語を学ぶ際には、最初に基本的な文の構文に着目すると、その言語を操る人…

30代からはじめる投資信託選びでいちばん知りたいこと

40代半ばなのでもう遅いかなと思ったけど、編集担当の方にTwitterで訊いてみたら長期投資を考えているなら当然役に立つはず、ということだったので(考えてみれば当たり前)、モーニングスター(株)代表取締役の朝倉智也氏が書いた本を買ってみた。30代で金…

フランス生まれのブロックメモRHODIA

新しめのデジタルガジェットとからめて情報整理術を手早く解説する感じの本、最近たくさん出ていて、なぜかまめに買ってる。自分でもいい加減にしろと思いつつまた買ってしまったのが戸田覚著『フランス生まれのブロックメモRHODIA』(ソシム)。フランスの…

逃亡のガルヴェストン

表紙のイラストと「ガルヴェストン」という地名に惹かれるものがあって買ったハヤカワポケットミステリ。ガルヴェストンはテキサス州のメキシコ湾岸にある町。帯には「〈ポケミス新世代作家〉連続刊行第3弾」と書いてある。 主人公は取り立て屋でボスにはめ…

mononymous

標題は、1年前のメールを整理していたら発見した新語。1年前の新語ということになるが、定着したと判断するにはどれくらいの期間をみておけばいいのだろうか。 mononymousというのは、1語だけの名前を使っている人のこと。例として挙がっているのは Madonna,…

痛い腰・ヒザ・肩は動いて治せ

昨晩、風呂に入っていて子供を湯船から洗い場に出そうと持ち上げようとした瞬間、腰に痛みが爆発した。ぎっくり腰である。一昨年の9月、父の納骨の際に墓石を動かそうとしたときに感じて以来、2回目ということになろうか。その時はわりと軽かったのか、我慢…

トップ・レフト

東京でも足立区のベンチで放射能管理区域なみの放射性物質が検出されたとかいう話を見て、この天気のせいもあるけどまたしてもどよーんとした気分に。 さて、黒木亮の著作をちょこちょこ買い集めては解体・スキャンしているが、デビュー作の『トップ・レフト…

日本人なら必ず誤訳する英文

2009年2月に出て、最近『〜必ず悪訳する英文』なる続編まで出たベストセラー。 しかしこれ中身はそんなにいいかなあ。ほぼタイトルと著者(売れっ子翻訳家)で売れてるような気がする。書いてある内容は目新しいものじゃなくて辞書や参考書には載っているレ…

コトラーのマーケティング3.0

以前の勤め先では昇格試験があって(それはまあ普通か)、課題図書が配付されてその理解度を試されたりするのであった。「マーケティングの神様」フィリップ・コトラーの名前もその課題図書の一つの著者として初めて知ったんだけど、まさか自分で買って読む…

「情報創造」の技術

光文社新書の三浦展『「情報創造」の技術』なかなかおもしろかった。読んだのはだいぶ前だけど、自分で付箋を貼った箇所をメモしておく。 第1章 情報創造はなぜ必要か? pp. 42-43 『アクロス』編集長時代、スタッフに企画を出させるため、1人10本の企画を出…

311以後

ここで日記を書くのはほぼ月に1回になっていて、見る人も数人レベルだと思うけど、途切れるのはしゃくなので記録だけは残しておこうと思う。3月初めに引越しをして以来、日記としては、紙のノートに領収書を貼り付けて、それに対する注釈のようなメモを残す…

quality start

livedoorスポーツで見たリアルライブの記事「ペナントレース突入後に去就が決まる? 川上憲伸の辛いキャンプイン」で「クオリティ・スタート」という野球用語を知った。佐藤尚孝編著『ベースボール英和辞典』(開文社)にも載っていて、「優秀先発(投手)」…

ユーロ連鎖不況

PHP新書の中空麻奈『ユーロ連鎖不況』。ギリシャ、アイルランドの危機からの連想で、巨額の財政赤字を抱える日本が危ないという本。まあ確かに危ないんだろうけど、ユーロ圏からすぐに飛び火するという論調にはわりと個人的に疑問が。 本としては、編集にあ…

スパム

携帯電話でGmailをチェックしていたら、送信元がGmail, タイトルがYour Accountとなっているメールがあったので開いて見たらこんな感じ。 We've received a request to permanently remove your Gmail from our Google Account.Once Gmail is removed, you w…

ブラインド・サイド

今は武田ランダムハウスという、製薬会社が外国の出版社と合弁会社つくったみたいな社名になっているランダムハウス講談社から出ていた『ブラインド・サイド』、秋から少しずつ読み始めてようやく年末に読了。 「年棒」という間違った表記が随所に出てきて、…

RRG

ロックンロール・ジプシーズなんと5年ぶりという第3作は7月終わりに発売になっていたが、買うのを忘れていてやっと入手。市川勝也が正式にメンバーとしてクレジットされている。The Roosterz時代のKAMINARIに所収の Oh! My God と Crazy Romance の2曲が入っ…

佐野洋子さん

絵本作家・エッセイストの佐野洋子さんが亡くなった。乳がんで闘病中だったことは公表していたので比較的知られていたと思うが、実際に訃報を聞くと愕然としたし、大きく報道された。 絵本では猫を登場させた作品が多い。報道では『100万回生きたねこ』が枕…

クレマチスの丘

晴れていい天気だったので、クレマチスの丘に家族で行ってきた。ここは、三島の隣、長泉町にあって富士の裾野の広々とした高原にスルガ銀行のオーナー(かどうかよく知らないが)が広大な敷地を所有していて美術館とかスポーツ施設とか銀行のデータセンター…

東京湾景

吉田修一の作品を読むのは『悪人』に続いて2作目になるが、何これすごいおもしろいじゃん。20数年前の自分が読んでいたら熱狂していただろうな。40過ぎた今読んでも十分熱くなった。『パーク・ライフ』のタイトルと装丁を見て村上春樹フォロワーみたいな感じ…

Happy Halloween!

spookyという形容詞がある。「薄気味の悪い; 幽霊が出る(ような)」といった意味だけど、この時期は、本来の意味を離れてハロウィーンに関する物事につける形容詞として使われることが目立つ。 Twitterで "Spotlight on spooky search trends http://goo.gl…

3冊読書

「本は三冊で読む」と松岡正剛氏が提唱して、それに基づいた商品展開をした書店があったという記事が数年前に新聞などに出たことがある。僕もそれに倣って3冊セットで本を紹介するブログ記事を書いたうっすらとした記憶があるが、いつどこで書いたのかもはや…

ジョニー・デップの代表作

ちょっと前に、ジョニー・デップが遅咲き云々と書いた夕刊紙か何かの記事を見て驚いて、Twitterに書いたらいくつか反応があって意を強くしたものだった。だからどうだというのではないが、今日、とっておいた映画の半券をスキャンしていたら、デップの主演作…

ノーベル文学賞

今年のノーベル文学賞は、ペルーのマリオ・バルガス=リョサ Mario Vargas Llosa が受賞。アルベルト・フジモリの1期目のときの大統領選挙で対抗馬だったんだよね。というより、どちらかというとバルガスリョサのほうが有力視されていたような記憶がある。な…

理論社の本でおすすめ3冊

理論社が民事再生法の適用を申請。売上高に匹敵する規模の借入金があったらやっぱ苦しいだろうなあ。仮に不動産とか持っていたとしても。Twitterで見て「えっ『指輪物語』の?」と一瞬思ったが、それは評論社だった。一般的には『チョコレート戦争』『兎の眼…

ノーベル医学生理学賞

昨日のニュースになるが、今年のノーベル医学生理学賞に英国のロバート・エドワーズ Robert Edwards 博士が選ばれたとの報道があった。体外受精技術の開発者。日本の皇室もお世話になっている(かもしれない)のだから喜ばしいことである(ウソ)。 ところで…

モレスキン攻勢

売上が前年同期比51%増と絶好調のダイヤモンド社は『もしドラえもんが高校野球のマネージャーだったら』(なんか違う?)の貢献度が大きいようだが、手帳本のエキスパートともいうべき辣腕編集者市川有人氏が手がけた『モレスキン「伝説のノート」活用術 』…

川は静かに流れ

久しぶりに翻訳ミステリーでも読もうと思って買ったのがジョン・ハート『川は静かに流れ』。評判は高いし、読みやすかったけど、なんか今の自分には合わなかったな。家族のあり方とか、愛情の向け方の描写が自分の実感からすごく遠いところにある。昔はそう…

辞書における新語など

広辞苑などの大きな辞典が改訂になるとき、一般向けの報道ではどんな新しい表現が項目として付け加わったかということに注目が集まりがちだ。ところがこれは制作側にしてみれば実はそれほど重要なポイントではない場合が多い。特に、今の辞書市場で主流とな…

文具店の(客の)危機

今日、以前カードホルダーを買った八重洲地下街の文具店に行こうとしたら、地下街は改装中で、目当ての店はなくなっていた。もしかしたらその区画の工事が終わったら復活するのかもしれないが、東京駅一帯が客単価を上げる方向にどんどん向かっていっている…

指摘する

最近、日本語の文章で「だれそれは…と指摘した」というフレーズが目につくことが多い。なぜ目につくかというと、自分の語感では「指摘する」というのは一般に/ある人にとって意識されていなかった事柄をほかの人が言葉によって明らかにする、という含みがあ…

アラン・シリトー

ちょっと前のことになるが、英国の作家アラン・シリトーAllan Sillitoeが亡くなった(現地時間では4月25日)。少し思い入れのある作家なので簡単に書いておきたい。 大学に入った頃、何の気なしに本屋で見つけた永川玲二訳の新潮文庫『土曜の夜と日曜の朝』…

環境ビジネス関連用語

環境ビジネスというより、排出権ビジネス関連というべきか。また黒木亮の著作から。『排出権商人』(2009講談社)より。ページ数は省略した。約物・大文字小文字は原文通りではない。一般的な語の、参考になりそうな訳語も拾った。 additionality 追加性 ASB…

その他ビジネス用語

フルアンダーライト full underwriteか? 「全額引受」という訳語がついている。「融資を満額実行することを請合うこと」(p. 157)と書いてあるが、もとの言語(すなわち英語)での品詞がわからない。underwrite自体は動詞として用いるのが普通。 インマルサ…

航空関係用語

characteristics 〈航空機の〉仕様、〈計器・部品・エンジンなどの〉情報、運行記録、整備記録など airworthy (形容詞)航空に適する、安全に飛べる(『コンサイス英和辞典』第13版による語義) certificate of airworthiness 耐空証明書 fleet 『コンサイ…

twitterの代わり

twitterに投稿できなかったのでこちらに。 Yahoo!辞書の英和に『新グローバル英和辞典』が入ってるのに今気づいた。前からだっけ。どの版だろう、と思って見てみた。著作権表示のページによると、(C) Sanseido Co.,Ltd. 2006 となっているけど、これは紙の版…

threaten

Google threatens to leave China after attacks on activists' e-mail という記事がワシントンポストに出ていて、この話題とその後の展開は日本語のニュースでも取り上げられているが、この見出しで用いられている動詞 threaten の用法には、学習者はちょっ…

Noughtiesの話

So-netブログがasahi.comからの引用が簡単にできるようになっている(手順としては規約に同意する手続きとか必要になるんでそれほど簡単でもないけど)ので、月曜日(12月28日)の朝日新聞朝刊で見かけた00年代のことを何と呼ぶかという記事についての追加的…

辞書作りの舞台裏・レクチャー実践編

先日、母校の修学旅行生が会社に見えて、ここで書いた「辞書作りの舞台裏」を披露してみた。 しかし反応はいまいち。実際説明していて、ちょっととっちらかった所もあったし。一層の精進が必要と知った。練習台になってくれた高校生の皆さんごめんなさい。

辞書作りの舞台裏(2)

辞書の約束事 辞書の約束事で読者の皆さんにぜひ押さえておいてほしいことは、まず第一に、どこに何が書いてあるかという情報です。ほかに、いろんな記号類があるので、これも覚えておかなければならないような気になりますが、そんなに難しいものではないの…

辞書作りの舞台裏(1)

今の勤め先で、ときどき修学旅行などで会社見学に中学生・高校生が見えて、仕事の内容を説明することがある。そのときに使ったレジュメに加筆してまとめておきたいと思う。この会社に入って5年近くになります。その間、ずっと辞書の編集を主な業務にしてきま…

ググる言語学?

「言語学の研究をググってするというのはありなんだろうか?」「論外です」 以上。 古い話題で恐縮ですが。 上の記事に対するブクマには「Googleに頼ったらアルゴリズム変わったときに追試できねーじゃん。科学と呼べないだろ。」という感想をつけたのだが、…

fulfillment

週刊東洋経済のアマゾン特集号を見ていて、アマゾンの物流センターの名称に目がとまった。フルフィルメントセンターというのがある。たしかHMVのネット通販部門でもこういう名称の部署があるのを思い出した。同誌では「フルフィルメント(物流)センター」と…

beer summit

黒人の大学教授を白人警官が逮捕してオバマ大統領の失言が騒ぎを大きくした事件、解決を狙ってホワイトハウスでみんなでビールを飲んだけど、当事者間の溝は埋まらなかったらしい。 銘柄は、黒人のゲイツ教授がSamuel Adams, 白人警官がBlue Moon, オバマ大…

Jazz Me Blues

WordPress 2.8 がリリースされた。公式ブログでの告知記事のタイトルが2.8 Release Jazzes Themes and Widgetsとなっているのは、このヴァージョンのニックネームがチェット・ベイカー Chet Baker からとった Baker であることにちなむものだと思う。release…

Posterous始めました

新しいウェブサービスの名称って、うならされることが多い。この前始めたPosterousというのは、一種のtumblelogで、マルチメディアファイルをメールの投稿でアップロードさせてくれる。日本の現状にすごく合ったサービスだと思うけど、全然メジャーになる気…

語強勢の問題

2009年のセンター試験――発音問題で、第一強勢ではないところが問われている?で、 「下線部の発音が異なるものを選べ」の作問って、強勢があるかないかが一番重要なんじゃなかったでしたっけ。 と書かれているけど、ちょっと違うんじゃないかな。forgiveのfo…

出典はちゃんと明記してください

ここには英語関係のことを書くことにしようと決めていて、でも身元を半分明かしているので下手なことを書くといろいろ差し障りがあるかなーとか気にしていたけど、考えてみたら関係のない人にも広く読まれているわけでもないので、細かいことは気にしないで…

インストール

そういえばそんなタイトルの小説があったなあ。読んでない。 さて,Safari 4が出たので,会社のWindows XPマシンに入れてみた。Safari 3に上書きされて入った。 そのインストール中に出てきた表示の英文がおもしろい。それなりに時間がかかる作業なので,「…

平成21年度大学入試センター試験

昨日行われた英語の試験問題を見た。 第1問は去年より難しくなってないかな。ちょっとイディオマティックな表現が例年よりも目立つような気がする(毎年同じことを思ってたりして……)。 Bの問2で正解は "I'll tell you what." で,これは「(提案・申し出を…

administration

ウェッジウッドが経営破綻,というニュース。ガーディアンの記事Royal Doulton owner Waterford Wedgwood falls into administrationタイトルの表現が目を引いた。 fall into administrationというのは別にイディオムというわけではない。この場合のadminist…